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2006年3月 3日
夢を持たないという選択
オリンピックが終わりました。荒川静香さんのスケーティングに魅了された人はたくさんいると思いますが、私もそのうちの一人です。
「オリンピックを楽しめれば良い」とただ無欲に臨んだ結果が金メダルだなんて今までにないコメントで驚かされました。
きっと人知れず努力を重ね、多くの試練を乗り越えてきた今だからこそ言えるコメントなんだろうなぁと思いますが、そのクールな美しさは日本の誇りでしたね。
さて、ミツエーリンクスでは入社して1ヵ月経った頃を目処に面談を実施しています。その面談ではざっくばらんにいろんな話をするのですが、あるスタッフが「夢をあえてつくらない。」と言っていたのが荒川選手の無欲な精神と重なり、印象的でした。目的を持たないからこそ目の前にあるやるべきことを一生懸命に取り組む、という姿勢なわけです。
夢を持つことにも意味がありますが、夢を持たないことにも意味がある。
「夢や目的を持たずあえてニュートラルな状態に身を置く」という選択は自分の欲との葛藤がないので新しい世界に入りやすいですしチャレンジもしやすい、ということなのだと新たな発見でした。
面接ではできるだけみなさんの「将来のビジョン」や「夢」など聞きたいと思っていました。「ここでがんばる！」という意識が前提ですが「今探し途中です」という方をあえて採用したくなりました。
ミツエーリンクスには多くのスペシャリストがいます。そんなスタッフを身近に感じながらゆっくりと進むべき道を探す、という選択もあるのではないでしょうか？夢を一緒に探すお手伝いができたら幸いです。
